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ナーシルッディーン・アフマド・シャー1世（Nasir-ud-Din Ahmad Shah I, 生年不詳 - 1443年）は、西インド、グジャラート・スルターン朝の君主（在位：1411年 - 1443年）。 グジャラート州の主要都市アフマダーバードの名は、彼の名「アフマド」にちなむものである〔ロビンソン『ムガル皇帝歴代誌』、p.159〕。 ==生涯== 1411年、祖父であるムザッファル・シャー1世が死亡し、その孫であるアフマド・シャー1世が王位を継承した〔ロビンソン『ムガル皇帝歴代誌』、p.159〕。 1413年、アフマド・シャー1世は王朝の首都をパータンから、サバルマティー河畔の自身の名を冠した都市アフマダーバードへ遷都した（建設は1411年以降）〔小谷『世界歴史大系 南アジア史2―中世・近世―』、p.129〕〔チャンドラ『中世インドの歴史』、p.170〕〔ロビンソン『ムガル皇帝歴代誌』、p.159〕。アフマダーバードはその治世に基礎が築かれ〔ロビンソン『ムガル皇帝歴代誌』、p.159〕、以後グジャラートの重要都市であり続けた。 また、アフマド・シャー1世は行政を改革し、グジャラートにイスラーム教を広めた〔ロビンソン『ムガル皇帝歴代誌』、p.159〕。彼は長い治世の間に貴族らを支配下に置き、統治を安定させることに成功した〔チャンドラ『中世インドの歴史』、p.170〕。アフマド・シャー1世の治世、グジャラート・スルターン朝の基礎は固まり、王朝はその名をとって「アフマド・シャーヒー朝」とも呼ばれるようになった。 アフマド・シャー1世は王国の領土を拡大させるため、バフマニー朝やマールワー・スルターン朝と争い、後者と特に争った〔チャンドラ『中世インドの歴史』、p.172〕。また、グジャラートやラージャスターンの境界にある国々や、サウラーシュトラにあったラージプート諸国にも支配を広げた〔チャンドラ『中世インドの歴史』、p.171〕。 ラージャスターンではイーダルの強力な城をおさえ、ジャーラーワル、ドゥーンガルプル、ブーンディーの諸国を支配下に入れた〔チャンドラ『中世インドの歴史』、p.172〕。 アフマド・シャー1世はグジャラートのヒンドゥー教徒らにジズヤを課した〔チャンドラ『中世インドの歴史』、p.171〕。また、北部グジャラートのヒンドゥーの巡礼地シドプルを攻撃した際には、その地の寺院を破壊した〔チャンドラ『中世インドの歴史』、p.171〕。そのため、中世の歴史家の多くはアフマド・シャー1世を「異教徒たちの大いなる敵」と呼んだ〔チャンドラ『中世インドの歴史』、p.171〕。 アフマド・シャーはヒンドゥーの寺院を破壊し、かたくなにイスラームの信仰を守っていたが、統治においてはヒンドゥー教徒を多く登用したことで知られる〔チャンドラ『中世インドの歴史』、p.171〕。バニヤー（商人ギルド）に属していたマーニク・チャンドやモーティー・チャンドが大臣となったのも、彼の治世である〔チャンドラ『中世インドの歴史』、p.171〕。 1443年、アフマド・シャー1世は死亡し、ムハンマド・シャー2世が王位を継承した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「アフマド・シャー1世 (グジャラート・スルターン朝)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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